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​音楽ノート

​バッハ:無伴奏ソナタ3番 ラルゴ​

バッハ 無伴奏ソナタ3番 ラルゴ2000年9月29日 shiomiyuko
00:00 / 03:26

​J.S.バッハの6曲の無伴奏ソナタとパルティータは、ヴァイオリニストにとっての聖書と呼ばれています。

人生の悲哀や孤独、そして天界の慈愛まで壮大な精神世界を表現するこの6曲は、いつ弾いても新たな発見があります。

 

バッハの曲の多くはジャズにもアレンジされているように、地域や時代を超えて愛される生命力が宿っているのを感じます。

​​

​歌うということ​​

ヴァイオリンで「歌う」とは、文字通り、歌うように楽器で表現することです。

 

人の心に届くように歌うには、深い呼吸が必要ですが、ヴァイオリン演奏も同じで

 

す。

 

呼吸が止まっていると、正確に弾けても、AⅠの朗読のような一味足りないものに

 

なります。

 

​楽器を弾く前に、スコア(ピアノ譜)を参照し、ハーモニーの進行やリズムを感じつ

 

つ、ヴァイオリンパートを声に出して歌ってみましょう。

 

音と音がなめらかにつながり、いきいきと歌えるようになると、演奏も魅力的にな

 

ります。

 

歌う前のブレスを忘れないでくださいね。

 

 

 

楽器を持たない練習の仕方

 

上記のように気持ちよく歌えるようになったら、歌と同時に、両手も使うエアヴァ

 

イオリン(楽器を持たない弾き真似)で指遣いやボーイングを再現します。

​​

両手、同時が難しいと感じたら、片手ずつ練習してみましょう。

 

左指の動きは音程と直結します。メロディを歌いながら、押さえる指を左親指で受

 

けながら、正しい指遣いで動かせるよう練習します。

 

押さえている弦や、ポジション移動も、明確にイメージしましょう。

 

右手は呼吸と直結します。右腕が呼吸の通路になるように手のひら、指先を感じつ

 

つ、移弦の動きも正確にイメージしましょう。

片手ずつ、歌いながら動かせるようになったら、次は左右の連携を意識しつつ、両

 

手を同時に行ってください。

 

これらは、新しい曲の譜読みに、効果的な方法です。

 

手首、肘、肩関節が硬いと、左右の繋がりが感じにくくなります。

 

練習の前に、準備体操で血流を良くしてから、始めてみてくださいね。

 

​アンサンブルの楽しみ​

​二人以上の奏者が自発性を持ち、調和しつも即興的なやり取りが行われることを「アンサンブル」といいます。

ヴァイオリンはメロディを奏で、ピアノが伴奏する、というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。

ところがモーツァルトやベートーヴェンなど、ソナタには、時々ヴァイオリンパートに弾きにくい伴奏形が出てきます。

実は、メロディが素敵に聞こえるのは、この伴奏形の匙加減によるところが大きいのです。

 

メロディが美しく聞こえるためには、支える伴奏形の力量にかかっているといっても過言ではありません。

 

軽やかさ、深さなどテンポの緩急、ドラマティックな和音進行・・

伴奏形は、メロディが最も美しく魅力的に聞こえる最適なバランスで和声の色彩を添え、メロディがお休みの時は、さりげなく印象深い余韻を残します。

 

演奏の良しあしは、スタートのテンポが握っています。

アンサンブルの練習では、最初に、奏者同士心地よいと感じるテンポを設定する必要があります。

もし、ピアノの前奏が自分の弾きたいテンポでなかった場合は、遠慮なく止めて、理想のテンポを伝えましょう。

テンポの変化する場所では、その度合いをメトロノームで確認します。

 

主旋律はどこにあるか、楽器同士の関係は対話、否定、追いかけっこ・・
曲によっては丁々発止、競い合う場面もあるかもしれません。

主旋律が心地よく聞こえるよう、伴奏形は旋律をよく聞きながら音量を調節します。

 

1stと2ndでメロディが交互に入れ替わる(ピアノ無しの)ヴァイオリン二重奏は、アンサンブルの勉強に最適です。

​同じ楽器ならではの共鳴と相乗効果で、アンサンブルの醍醐味を味わうことができます。

 

モーツァルト、ルクレール、グリエール、バルトーク・・等、素敵な二重奏曲があります。

​楽譜を読む​上で

​楽譜には、様々な情報が詰まっています。

その曲のイメージ、作曲者の思いは、音符、速度や様々な演奏記号の中に込められています。

演奏は、作曲家のメッセージを読み解き、組み立てて伝える作業と言えるでしょう。

楽器を持たずに、目で楽譜を読む習慣をつけると、曲を早く理解でき、練習時間の短縮にもなります。

まず、鍵盤で音を出してみてもよいでしょう。

最初は、楽器を持たないと練習した気がしないかもしれませんが、回を重ねるうちに、見るだけで音が想像できるようになります。

ヴァイオリンパートの譜読みができたら、ピアノ譜で全体をイメージしてみましょう。

 

本の読み聞かせをしたことのある方は、まずお話のテーマをとらえ、メッセージにふさわしい語り口を選び、印象深く盛り上げる工夫をされたのではないでしょうか。

 

演奏も同じです。楽譜を読み、声に出して歌うことは、とても効果的な練習法です。

メロディにふさわしい息遣い、表現を探してみてください。

 

ヴァイオリンの楽譜には、所々に指番号(指遣い)が書かれていますが、これは、ここでポジションが変わります。というサインです。

同一ポジション内では、弦が変わっても指遣いの記載はありません。

自筆で書き込んだ指番号に頼り過ぎると、ポジション移動の複雑な曲になった時、一気にハードルが高くなってしまいますので、できるだけ書き込みは少なく、自力で読む習慣をつけてくださいね。

Copyright 2021 Shiomi Yuko 

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